やはり予感は的中。 高熱は免れたものの、前夜から食欲ゼロだし、朝もダルさでゴロゴロだらだら・・・前もって買い置きしてあった食料で半日をゆったり過ごしたので、午後になって無事回復。夕方気分転換に、と散歩にでかけたところ、今度は私のお腹が急に大変なことになりトイレに直行すること数回。(Parisでは街中になかなかトイレがないので、こういう時は本当に大変です!!) どうやら前日の夕食に食べたTartare de boeuf(牛肉のタルタル、生の牛肉を粗みじんにし、ケッパーなどの薬味で調味したもの)が犯人らしい。 フランスに暮らしていた頃は時々食べていたものの、旅行者としてはどうかな・・・と恐る恐る食べたのが当たったみたい。 息子と私の不調が重なり、とんだ5日目となりました、トホホ。
6日目、Paris最終日。
見事復活した息子と私。 私達お気に入りの老舗カフェに息子を連れて行きました。 場所はサンジェルマン・デ・プレ。 有名な老舗カフェが2店並んでいます。 給仕するギャルソンの態度も店内の雰囲気も堂々としたもので、他のカフェとは完全に一線を画しています。その違いを息子に感じさせたいと思っていました。
病み上がりなので、朝はゆっくりと出発。カフェについたのはちょうどランチタイム。 集大成にと、注文は全て息子にさせてみました。一生懸命フランス語で話す息子に、ギャルソンは笑顔で、でも真摯な態度で接してくれます。 そのやりとりにいたく感動した息子、今度はカフェのイラストが描かれたランチョンマットを記念に持ち帰れないか、交渉したいと言い出しました。 夫は渋っていましたが、これもいい経験だと、させてみることに・・・結果ギャルソンは、「もちろんいいともさ!1枚と言わず、テラス用と店内用の2種類プレゼントするよ!このカフェを気に入ってくれてありがとう!!」と、息子の緊張を一気にほぐしてくれるような、完璧なサービスをしてくれました。 これこそが老舗カフェのギャルソンのサービスというものでしょう。 息子のフランス語に対するmotivationもこれで一気に高まり、「僕もっともっとフランス語を上手に話せるようになりたい、一生懸命勉強する!」と宣言しました。 この旅行の意義、ここにあり!!!思わず夫とガッツポーズ(笑)。 この素晴らしきカフェの名はCafe de Floreです。
その後は周辺で、スイーツの食べ比べ(これはまた別途アップします)、プチショッピング、そして最後に向かったのは、アンヴァリッド(退役軍人のための廃兵院、そこにナポレオン1世も眠っている)。
実際にはこの数倍もの軍人が・・・ |
アンヴァリッドは現在軍事博物館となり、様々な軍服(主に鎧)や兵器が展示されており、丁寧に見て廻っているうちにだんだん嫌気がさしてきて、回廊に出たところ、おびただしい数の軍人が空を見上げているではありませんか!見ると、7月14日の独立記念日に行われる航空ショーの飛行練習で数十機の飛行機が飛来。 そしてそれを見上げ、写真を撮りまくる各国の軍人達。 腕章の国旗ワッペンを見るとかつてのフランス領の国々。 彼らもきっと軍事パレードに参列する為に召集されたのでしょう。中には国連のワッペンをつけた軍人もいました。 そんな彼らも軍事博物館では一般の観光客に混じって、熱心に観賞していました。 軍人にとっても兵器ってそんなに珍しいものなの??
その後、併設されているナポレオン博物館に移動しその時代の服飾展示を見て周りました。どうです、この究極の男前ファッション!肩章で肩幅を強調し、腰の高い位置にスリットを入れ、おまけに足の甲まで覆うロング丈のパンツで脚長に見せる技・・・フランス男もいろいろ苦労してたのね~彼らの健気な心意気を垣間見た感じでした、ぷぷぷ。
本当はこの後、隣に位置するロダン美術館に足を運ぶつもりでいましたが、なんだか軍事博物館の毒気にあてられ観賞する気も失せてしまったので、早々に夕食を済ませてアパルトモンに戻りました。 明日はいよいよ10年ぶりのGrenobleです!