2020年6月9日火曜日

変わりゆく…

こんにちは。 今日はまったくクイリングとは関係のない話をします。

昨日、とある用事でJurong East(シンガポールの西部に位置するターミナル駅)にある、使途不明な(おっと失礼‼︎😝)施設、「BIG BOX」に行ってきました。 一時はコンサートも開かれたほどの広さで、上手く使ったらかなりの収益が上がるのでは?と素人ながら予測したくなるほど好立地な施設なのに、館内は年中がらんとしているのです。

昨日はいつにも増して『やってるの?感』が強く、駅からの直通通路は閉鎖、建物に着いても入り口すらわからないほど違和感満載😨 作業員が出入りするような「通路」(避難通路)からどうにか館内に潜入したものの、絶対おかしい! まさにラビリンス! 何が起きている?!

そこで目にした光景は… 『やってるの?感』どころか、ある目的を持って改装工事が急ピッチで進められている現場でした。 どうやら新型コロナ患者の隔離?収容?療養?施設らしく、巨大フロアに小さな部屋が幾つも幾つも並んでいます。 部屋は小さめのシングルベッド一台分と1人ヨガが出来る程度のスペース。 加療施設でないことは見てとれましたが、収容されたらこんな感じの部屋でひたすら孤独 (周りには小部屋の数だけ「お仲間」はいますが) と戦いながら過ごすのでしょうか。


個室の様子。
配管が剥き出しです。

薄く低い壁で仕切られた無数の小部屋が
立ち並びます。
複数階が同様の作りでした。

この建物特有の、配管が剥き出しの天井。
恐らく各部屋に天井は設置されないでしょうから、
ベッドに寝転がった時に見えるのがこの風景。

とにかくどこまでも続く小部屋の数々。
私、ここに入ったら絶対迷子になりそう・・・
(って、これを撮っている現在すでに迷子でしたが😝)





恐らく政府は、現在大変なことになっている外国人労働者の感染者数がさらに膨大なものになると踏んで、島内のいくつかの大型施設をこうやって改装しているのでしょう。

労働力不足を補うために外国人労働者に頼ってきたものの、このコロナ禍で大規模クラスターが発生、その劣悪な住環境ぶりが露呈してしまったシンガポール。 頼り切っていた彼ら労働力が激減して初めて、国はいかに彼らに頼り切り、いかに様々な不自由が発生するか気づくことになりました。 

この作業現場でも、膨大な作業量の割に作業員の数はちらほら程度。 現場の片隅には作業員達が寝泊まりするためのパイプベッド(作業後はそのまま個室に配されるのでしょう)が数台配されており、荷物や着替えが散乱していました。 それを見ただけでも住環境の整備がここでも後回しになっているのがよくわかりました(って、一体私はどこまで迷い込んでいたのでしょう😅)。

労働力不足といえば。
シンガポールはまだまだ政府用地としての空き地が点在していて、いつも綺麗に刈り込んで手入れされているのですが・・・労働力不足のこのご時世、それを見事に反映し珍しく草が生い茂っていました。



BIG BOX前、駅高架下の空き地。

ちょっとわかりにくいですが、
かなりモコモコ、青々としています。
ビフォーアフター対比写真がなくて残念なほど!






おっと話が外れましたが・・・BIG BOXでふらふらととんでもないところまで迷い込んだ私でしたが、作業員のお一人が気づいて作業を中断し親切に道案内をしてくださいました。 ただでさえお忙しいところお手間をかけてしまい、本当に申し訳ありませんでした🙏 安全に作業が進みますよう、陰ながら祈っております。

世界的に、自粛令が解かれ人々の緊張感も緩み始めてきていますが、このような施設が今なお現在進行形で作られている、という現実に気が引き締まる思いがしました😌

コロナと共生する時代がスタートしています。 様々な施設を、隔離施設ではなく本来の目的で利用できる様な文化的生活が取り戻せるよう、ひとりひとりが自覚して生活していかねばなりませんね。

よし!皆で歩を前に進めましょう!!でも・・・慎重にね😉